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歯科の豆知識

麻酔の注射について知ってますか?

麻酔の注射について知ってますか?

連日夏本番の暑さが続いていますね。

今回は、歯科治療で使用する麻酔(注射)に関してのお話をさせていただきます。

歯科治療で使用される麻酔の注射(局所麻酔薬)には、アドレナリンが添加されています。
アドレナリンには、血管を縮める作用(血管収縮作用)があることで、麻酔薬がその部位にとどまりやすくなります。
加えて、麻酔の効用を増強させたり、効用時間を長くする効果もあります。

しかし、一部は血液に溶け込んで血流に乗り、全身にも影響します。麻酔後に、”ドキドキするような気がした経験はありませんか?”
これはアドレナリンが心臓にも作用し、心拍数や血圧を上昇させるために感じることです。

そのため、高血圧症や心臓に持病がある方は、アドレナリンが含まれている局所麻酔薬を使用する際には注意が必要です。
このような場合には、心臓に作用しないものが添加された局所麻酔薬を使用することで対応します。

このように、アドレナリンは麻酔効果を引き出す重要な成分になりますが、使用時には注意が必要な場合があります。
初診時にも、お薬の状況に関しては問診を行っていますが、麻酔使用時には再度確認させていただきますので、申告にご協力下さい。